堀川 貴範

　新井物流センター構内グループの作業員として業務に携わっています。当社では製品製造に必要な原料の受入から、できた製品の出荷に至るまで、新井工場での製品製造以外の構内作業を幅広く行っています。その中で、私は主に、原料の入構受入、製造容器への原料投入、できた製品の充填（ドラム缶等の容器への詰め作業）・梱包、製造で使用するタンクの清掃作業といった業務を行っています。身体を動かす作業が8割、それに付随する事務作業が2割ぐらいの作業感覚です。専属で何か一つの作業をするというよりは、いろいろな作業を幅広く行うイメージが近いと思います。もちろん、最初からすべての業務を行うことはできませんでしたので、先輩社員や上司の方から丁寧に一つ一つ教えてもらい現在の業務をこなしています。

　職場内の雰囲気は「アットホーム」という言葉が合っていると思います。業務で困ったことがあれば先輩後輩関係なく協力・指導・アドバイスをする環境が整っています。私よりも年齢もキャリアもベテランの社員が多くいますが、よくコミュニケーションをとりながら、日々業務を行っています。そのおかげで、気後れすることなく意見を言い合い、相談もしやすい風通しの良い職場だと思います。
　親会社であるダイセル社員とも、過去の先輩方の時代から一緒に仕事をしてきたという歴史もあり、お互いに気兼ねなく頼んだり頼まれたりする関係性ができています。
　また、会社行事の慰安旅行や、会社の枠を超えて工場内でイベント等が定期的にあり、社内外問わず良好な人間関係が構築できています。

　新井構内グループの面白い点は幅の広い業務に携わることができることです。飽きっぽい性格の私（笑）にとって、様々な業務ができることは面白く、また業務を覚えることでいろいろな知識を身に着けることができます。また、やる気さえあればどんどん新しい仕事を任せてもらえる環境ですので、「新しい仕事をする→新しい知識を得る→次の新しい仕事に活かせられる」というよい相乗効果をもたらし、自身の成長につなげることができます。
　難しい点は１日のチームの作業全体を把握し、他メンバーの作業をフォローすることです。自分の作業が終わってもチームとしては終わりではありません。自分の作業が終わらないため、チーム全体の作業が終わらないことも起こります。チームとして時間内に業務を終えられるよう、作業状況等連絡を密にとり、リーダーとも調整をしながらフォローしあいます。また、他のメンバーのフォローをすることで、そのメンバーがやっている作業を知ることができ、いろいろな作業を知ることで、作業全体が見えるようになります。そうすると自信をもって業務に取り組むことができるので難しい点が面白い点にもなります。

　入社した当初、仕事に慣れるまでが苦労しました。前職とは全く違った業種であったため、経験も知識も自信もありませんでした。また、携わる業務の幅が広いため覚えることが多く、作業それぞれで違った難しさや苦労もあり、厳しく思うことがありました。しかし、先輩社員や上司の方から思いやりのある指導・支援を受け、各作業の大事なポイントや知識を学ぶことができ、乗り越えることができました。また、業務を習得していくごとにだんだんと自信がつき、「もっといろんなことを知りたい」という気持ちも湧いてきて、業務経験だけではなく資格をとるなど、仕事を楽しく感じるようになりました。また、できることが増えると、責任ある立場で業務を行うことも増えます。この向上心・責任感を持って仕事をこなすことで、同じ苦労を経験するであろう次世代の見本となれるよう、日々努力しています。

　１つ目は「作業手順の意味（目的）」を大切にしています。作業ごとに決まった手順がありますが、意味を理解することで作業の方法や段取りが早くなりますので、作業効率もよくなります。結果的に作業習得スピードも上がり、自信にも繋がります。反対に、何も知らず考えずにやみくもに作業をやっていると手順を軽視し、最悪の場合、事故やトラブルを起こす可能性があります。後輩へ作業を教える時も「作業手順の意味（目的）」を伝え、チームとして事故やトラブルを起こすことなく、効率的に作業できるよう取り組んでいます。
　２つ目は「コミュニケーション」です。お互い気持ちよく仕事をする上で、また、仲間との信頼関係を築く上では必要不可欠なことだと思います。いつもどうでもいい雑談から仕事の大事な話まで様々な話をしています。このコミュニケーションを普段からしているからこそ、仕事のフォローをしたり、してもらったりと"自然"に助け合うことが出来ています。また、報告・連絡・相談の「ホウレンソウ」もしっかりと行え、事故・トラブルの防止にも一役買っています。

　1つ目は教育がしっかり行われることです。私自身未経験で入社をしましたが、作業を覚えるにあたっては口頭だけの説明ではなく手順書があり、作業を覚えるまでは先輩社員がしっかりサポートし、その場で不明点なども潰せるので安心しました。手順書に関しても事故やトラブルを防ぐ為に、定期的に作業の見直しや改定を行い、常に最新の状態を維持しています。また、作業に必要な資格や講習なども積極的に受けさせて貰えるので自分のスキルアップ向上になります。
　２つ目はトラブルや事故を防ぐ活動が行われていることです。トラブルや事故はできるだけ避けたいものです。少しでもそのリスクを回避する為に、トラブル事例や、ヒヤリハット（大事故につながりかねない事柄）を全社で共有し、同じトラブルを起こさないよう会社として取り組んでいます。こういった活動を行うことが、自分達の身を守ることに繋がっていると思います。
　その他、さまさまな規則もしっかり整備されており、労働組合もありますので働きやすい環境が整えられていると思います。