環境負荷低減の
取り組み
当社では、貨物輸送の手段をトラックから環境負荷が少ない船舶や鉄道への輸送に転換する「モーダルシフト」や、輸入に利用したコンテナを輸出に再利用する「コンテナのラウンドユース」など、輸送における省エネルギー活動に取り組んでいます。
モーダルシフト
当社では2007年から輸入品・輸出品の主要港と工場間の物流を陸上輸送から海上輸送に変更しています。
海外から輸入する場合、陸上輸送であれば、主要港に停泊中の外航船からコンテナを降ろし工場までドレージ輸送で運べることに対して、海上輸送であれば外航船から内航船へのドレージ輸送、内航船発着港におけるコンテナの積み降ろし作業、更に着港から工場へのドレージ輸送が発生するなど、手間と費用が陸上輸送より大幅にかかりますがCO2削減効果が大きいため、当社グループ一体となりモーダルシフトの取組みを進めています。
2023年度は年間約8,400本のコンテナ（40フィートコンテナ換算）※を海上輸送などに変更しています。
これらの取組みにより、通常の陸上輸送に比べCO2排出量72％削減を達成しています。
※対象コンテナの一部に、輸出港を主要港から工場近隣港に変更することで輸送距離を低減しCO2排出量を削減する取組み分を含む
輸入でのモーダルシフト
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コンテナのラウンドユース
輸入で利用したコンテナを輸出に再利用することにより、更なるCO2削減とコストダウンを実現しています。
通常、輸入したコンテナは工場でデバンニングした後に貨物が入っていないコンテナ（以下、空コンテナ）を主要港に返却します。また、輸出の際には、主要港から空コンテナを工場へ輸送して、バンニング後に貨物が入ったコンテナを主要港へ輸送します。これら空コンテナの輸送削減でCO2および輸送費用の削減ができます。
当社では、独自のシステムを開発し、船社別コンテナの円滑なマッチングを可能にしています。
2021年度以降は世界的なCOVID-19感染拡大によるコンテナ不足に加え、荷主企業の調達が国外から国内へシフト傾向にあることから輸入コンテナ本数が減少するなど、ラウンドユースを実施する環境は厳しいものとなっていますが、当社は継続して取組みをおこなっています。
コンテナ取扱量とラウンドユース達成率
| 09年度 | 10年度 | 11年度 | 12年度 | 13年度 | 14年度 | 15年度 | 16年度 | 17年度 | 18年度 | 19年度 | 20年度 | 21年度 | 22年度 | 23年度 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ラウンドユース率 | 29% | 50% | 69% | 85% | 92% | 81% | 68% | 80% | 59% | 62% | 65% | 68% | 42% | 37% | 32% |
| 輸入コンテナ本数 | 4,000 | 4,300 | 5,929 | 5,487 | 5,349 | 5,409 | 4,434 | 4,158 | 4,101 | 4,113 | 2,849 | 3,169 | 2,751 | 3,729 | 3,860 |
| 輸出コンテナ本数 | 2,639 | 3,203 | 3,316 | 3,108 | 3,435 | 3,622 | 3,804 | 3,990 | 4,158 | 4,050 | 3,997 | 3,920 | 4,174 | 4,402 | 4,535 |
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サステナビリティ
